助っトレーニング

第五回

 立つ、歩く、階段を上がり下りするというような動作は、日常生活の中で頻繁に行われるものです。こういった動作では、膝に体重の数倍以上の重さがかかります。そのために、膝を痛めることが起きやすくなるのです。

 膝痛は急に起きるというよりも、何年もかけてしだいに症状が進行するのが一般的です。最初は、膝が何となく重く感じるというように、膝の違和感が起きます。症状が進行すると次に関節がこわばり、うごかしにくくなったり、長時間座っていると関節がこりかたまったりします。さらに症状が進行すると、膝を動かし始めたときに痛みが起きるようになります。

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 膝を痛めるのは、膝に大きな負担がかかるからです。よって、膝のまわりの筋肉が強ければ、膝にかかる負担を軽減することができます。ところが、老化は足からといわれるように、歳をとるにつれて足の筋肉が衰えて膝にかかる負担を軽減できなくなり、膝痛が起きやすくなるのです。膝痛を防ぐ1つの方法は、膝のまわりの筋肉の衰えを防ぐことです。

 膝が痛くて歩かなくなると、脚力はさらに衰えます。脚力が衰えると、さらに歩かなくなり、ますます衰えます。これでは、寝たきりになってしまいます。死ぬ直前まで一人で歩けるように、膝痛を予防することを怠らないようにしましょう。