助っトレーニング

第二回

 「肩こり」は、首と肩のまわりにある筋肉が慢性的にこった状態のことです。肩こりが起こると、首や肩のまわりに不快な感じがします。ひどくなると、頭痛や腕のしびれが起きます。腕を動かすことがつらくなり、集中力が低下します。肩こりは、本当に嫌な症状です。肩こりは日本人に多くみられる症状で、有訴率は女性1位、男性2位の症状です。 とくに女性で肩こりに悩んでいる人が多いようです。最近では、小学生や中学生でも肩こりを訴える子どもが増えています。
 多くの人を悩ましている肩こりはなぜ起こるのでしょう。その主な原因は、首や肩の筋肉に送られる血液の流れが悪くなることです。血液は酸素や栄養を筋肉に運び込み、筋肉で作られた老廃物を運び去る働きがあります。血行が悪くなると、筋肉は酸素や栄養が不足し、老廃物が蓄積されるようになります。このため、筋肉にこりが起こるのです。
 血液の流れは筋肉の活動に影響されま

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す。筋肉が収縮と弛緩をリズムカルに続けているときには、血液の流れは促進されます。ところが、同じ姿勢をとり続けているときのように、筋肉が収縮しっぱなしのときは血管は圧迫されて、血液の流れは悪くなります。
 肩こりを解消するには、同じ姿勢を取り続けないで、ときどき首と肩の筋肉をリズミカルにうごかしてあげることです。頭をゆっくりと大きく左右に回す運動がよいでしょう。肩をゆっくりとリズミカルに上下動する運動もお勧めです。肩関節を中心に、両腕をゆっくりと回す運動も肩こり解消に効果的です。この他に、首と肩の筋肉を伸ばすストレッチングも良いでしょう。
 姿勢の悪さも肩こりの原因となります。椅子に座っているとき、ふと気がつくとあごが前方に突き出していることはありませんか。頭が前に突き出す姿勢は肩こりを起こす原因になります。頭を起こして良い姿勢を保つよう心がけましょう。